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Challenge Story

CHALLENGE STORY

「ピンチは最大のチャンス」。
この言葉を体現したのが、
世界的建築家、
隈研吾さんと植田板金店が
共同開発した小屋プロジェクト。
新たな試みとしてスタートした小屋事業は、
当初思うような成果が出ず、
メンバーは打開策を模索していた。
そんな状況のなか、
思いきってアクションを起こしたことが
きっかけとなり、
誰もが驚くコラボレーションが実現。
やがて会社の飛躍につながる
ブレークスルーとなった。
ここでは、そのチャレンジストーリーを
紹介します。

巻き返しを図るため
社員が隈研吾氏とのコラボを提案

はじまりは2016年。会社の成長に伴って社員が増えるなか、課題となったのが雨天時の対応だった。雨が降ると屋根工事などの屋外作業ができず、人件費だけがかさんでしまう。この問題を解決するために立ち上げたのが、多目的に使える小屋の製造・販売だった。サイズが小さく工場内で作業ができる利点があり、当時は男性を中心に小屋ブームが起きていたことから期待感も高まった。

早速ベーシックモデルをつくり販売を開始したが、売上は想定の半分程度。ニーズはあるものの、購入につながりにくいのが現実だった。

もっと多くの人に知ってもらい、関心をもってもらうにはどうすればいいのか――。社長をはじめ事業に関わるメンバーが頭を悩ませていたとき、当時入社2年目の営業スタッフだった社員が「隈研吾さんに連絡します」と提案。周囲が一瞬キョトンとしたのも無理はない。隈研吾さんといえば、新国立競技場をはじめ国内外で注目される建築を数多く手がける世界的建築家。正直なところ、社長も最初はコラボレーションが実現するとは思っていなかったという。

しかし、行動を起こせば、わずかでも可能性は生まれる。また、隈さんはスケールの大きい建築だけでなく、小規模の建築も手掛けている。当時もアウトドアブランド、スノーピークのトレーラーハウス『JYUBAKO(住箱)』の設計が話題になっていて、小屋プロジェクトとの親和性も感じられた。

「よし、やってみよう!」、スタッフの提案に社長がGOサインを出し、プロジェクトが動きだした。

インタビュー写真
屋上でのプロジェクト風景

トライ&エラーを繰り返し、
目標をひとつずつ達成

すぐにスタッフがプロジェクトの概要や想いを伝えるメールを送ったものの、反応はなし。やはり現実味のない試みだったのか――。
いやいや、こんなことで諦めないのが植田板金店スピリッツ。練り直したプランや資料を何度も送り続けた結果、ついに隈さんから返信が届いた。一気にテンションが上がるメンバーたち。
隈さんが関心を寄せた大きな理由は、「板金店がつくる小屋」という意外性にあった。加えて、「職人ならクオリティの高いものを生みだすに違いない」という期待とリスペクトがあったのではないかと、社長は振り返る。

返信が来てからはスムーズに話が進み、2017年末に共同開発が決定。まずは新たな小屋の方向性を考え、共有することからはじまった。ブランディングが主な目的ではあったが商品として成立させる必要があるため、機能やコストに関してもシビアに検討した。さらに輸送上、10平米以下にする制約があったが、隈さんはこうした条件を楽しみながら設計を進めていった。

そして、あがってきた設計は板金職人の視点では思いつかないもので、高度な技術が求められた。職人たちが試行錯誤を重ねて解決策を提示すると、さらにむずかしい要望が返ってきて、またまた頭を抱えることに。こうしたやりとりを繰り返すうちに、メンバーたちも次第に挑戦を楽しむようになっていった。

そして2018年6月、コラボ商品第1弾『小屋のワ』が完成。ガルバリウム鋼板の壁には職人の手作業による模様が施され、内装には岡山産のヒノキを使用。小屋を連結させると、公共の軒下空間をつくれる設計になっていた。隈さんの発想と当社の技術力が融合した『小屋のワ』は、明治神宮外苑で行われたお披露目会を通じて多くのメディアに取り上げられ、話題を呼んだ。
さらに2022年には、コラボ商品第2弾『木庵』を国立競技場で発表。杉とヒノキを大胆に用いたシンプルな美しさと、雨漏りの心配がない機能性が評価され、同年グッドデザイン賞を受賞した。

業績だけでなく
社員のモチベーションもアップ

こうして誕生した『小屋のワ』と『木庵』は、外部から高い評価を受けただけでなく、携わったメンバー自身も確かな手応えを得ていた。隈さんの要望に応えるなかで、自分たちの技が引き出されたことを実感できたからだ。そして、隈さんから届いた「面白いものができましたね。今後が楽しみです」というメッセージが、プロジェクトの可能性の大きさを物語っていた。

コラボ商品は個人のお客さまに購入されるだけでなく、さまざまな店舗として、さらには『岡山芸術交流2019』のインフォメーションセンターとして、多様なシーンで活用されている。

プロジェクトは大きな宣伝効果を生み、小屋事業にとどまらず屋根や外壁工事の受注にもつながり、2022年の売上は現社長就任時の3倍を記録。数字面だけでなく、社員全員に積極性と自信が芽生え、会社全体に活気があふれるようになった。隈さんとの協働はこの後も続き、2024年1月には日本最大級の規模を誇る屋根・小屋の展示場&コワーキングスペース『ひとやね』がオープンした。

「こうした展開は自分一人では実現しなかった。社員の発想と行動力、技術力があったからこそ活路を見出せたんです」と、社長は話す。

一見、突拍子もないアイデアも、みんなで磨き、成果に結びつける。そんなチャレンジ精神が植田板金店には息づいている。

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